naiの日記

ソフトウェアエンジニアから放射線科診断医にジョブチェンジしました。趣味のことを書きます。

壺の洞窟

打開しました(ゝω・)v


長かった……!

せっかくなので、数百回に渡るプレイで得た教訓や私なりの攻略法を書いていこうと思います。

壺の洞窟とは

一説には風来のシレン史上最難関とも言われる壺の洞窟。どのようなダンジョンかと言いますと、

  • レベルが上がらない
  • 武器・防具は原則出ず、敵から攻撃を受けるとほぼ一撃で倒れる
  • 開始時に3つ渡される「閉じ込めの壺」などで敵モンスターをやり過ごしながら進む
  • おにぎりが貴重で餓死が頻発する

といった感じです。逃げダンジョンですね。

初回は6階でクリアで、初回クリア後は99階目指して頑張ることになります(正確には、98階の階段を降りるとクリア)。初回は6階でクリアというのがこのダンジョンの難しさを物語っている気がします。実際、運やプレイングによっては6階クリアすらかなり困難です。

なお、私が打開したのはシレンDS2の壺の洞窟です。DS2シレンはGB2のリメイクですが、仕様がかなり違うため、お間違えのなきよう。

心得

さて、「モンスターと一切ガチれず逃げるだけ」と書くと非常に難しく感じますが、実はモンスターに対処すること自体はそこまで難しくありません。このダンジョンの本質は満腹度との戦いにあります。すべてのアイテムは満腹度節約のためにあると言っても過言ではありません。
たとえば、10マス以上の通路で「空間移動の壺投げる→空間移動の壺に入る」で満腹度を節約するテクニックがありますが、普通に歩くのと比べて7ターン(満腹度0.7)しか違いません。それでもやるのです。満腹度0.7を節約するために、空間移動の壺を使いましょう。たかが満腹度0.7と言っても、積み重なるとかなりの差となります。
他にも、例えば階段の位置がわかっているが間に敵がいるような場合、通路に入って時間をかけてやり過ごすよりはとっとと場所がえなり閉じ込めの壺なりでどけてしまった方が得なことが多いです。アイテムの消費よりも満腹度の節約を優先します。満腹度は命と等価
特に5階まではおにぎりの床落ちがないため、なるべく速やかに降りることを目指します。

仕様に対する理解

敵の仕様

まずはwikiを読みましょう。特に、敵の2マス視界左折の法則は重要です。(と言うより、これらを知らずに打開はできるのか?)

敵の視界は2マスで、壁抜けはしません。シレンが敵の視界に入ると、敵はシレンを発見し追跡状態になります。追跡状態になった敵は、シレンがワープしない限り常にシレンの位置が見えており、シレンとの距離を可能な限り詰める行動をしてきます。追跡状態の解除条件は私もまだよくわからないのですが、シレンがワープするか、シレンが敵の視界外に逃げて3ターンほど経てば追跡状態は解除されるようです(どなたか詳しい方がいれば教えてください)。
なお、部屋にいる敵から部屋の1マス外の通路にいるシレンが見えるのは当然ですが、部屋の1マス外の通路にいる敵から、その部屋の1マス外の別の通路にいるシレンも見えます。注意しましょう。

左折の法則とは、簡単に言うと分岐路で左折できる敵は、絶対に右折しないという法則です。このことを利用して、十字路やT字路で敵の右折する方向に立って安全に敵をやり過ごすことができます。ただし追跡状態になっている敵には無意味です。そうならないように立ち回りましょう。

フロア構造

特徴的なのは中央8部屋+外周(通称外周)、中央通路+周りに部屋たくさん(通称タコ足)、O字型、変なフロア構造(通路が長く、一箇所だけ隔離されてたり、アクセスが著しく制限されてたりする。通称鬼畜)あたりです。開幕で透視をつけたときに、今いるフロアがどれにあてはまるかだいたいわかるようにはしておきたい。まあ、何度も潜っていくうちに嫌でも慣れると思います。
タコ足と鬼畜は階段を見つけるのに苦労するので、あかりの巻物を持っていれば是非読みたいところ。

階層別攻略

1〜5階

透視を見つけるまでの己との戦い。階段を見つけたら基本即降りです。
なお、透視を手に入れるまでは、あかりの巻物は基本即読みです。当たり前ですが、透視を手に入れる前に読むあかりの方が、透視を手に入れた後に読むあかりよりも価値が高いからです。既に階段が見えているような場合は、降りた次のフロアで読みましょう。
おにぎりの床落ちはないため、透視を手に入れた以降は満腹度を消費してでもどうしても欲しいアイテムはありません。微妙に遠い場所にアイテムが落ちていても、無視してとっとと降りましょう。

6〜9階

透視が手に入るのは9階までです。この辺でまだ透視を拾っていない場合は、少し遠くても落ちているアイテムは可能な限り見ておきたいところです。
もし9階までに透視を入手することができなかったら、潔く諦めた方が良いでしょう。一応透視がなくてもクリアは可能のようですが、難易度が高すぎます。

10〜98階

全部ひとまとめですが(笑)
基本的にやることは同じで、通り道に落ちているアイテムで戦力を補充しつつ、近くにアイテムがあれば寄ってみて、遠くのアイテムは無視して即降りということに尽きます。満腹度を第一に考えるのも基本的に同じ。
31階からギャザーが登場し、61階からギャザーの確率が上がりますが、あまり警戒しすぎる必要もないと思います。よく「31階以降はモンスター入りの壺を常備」などと言われますが、いらないです。空の閉じ込めの壺を持ちましょう。(さすがに場所がえもとびつきも空間移動も無い場合はモンスター入りの壺を1個ぐらい持っておいた方がいいと思うが……)
ただし、場所がえが失敗する可能性がある点には注意です。敵が隣接した状態で、遠くの敵に場所がえを振ると対象がギャザーだった場合死にます。また、姿の見えない赤点がギャザーである可能性は常に考えるようにします。

アイテム各論

閉じ込めの壺

壺の洞窟の基本アイテムで、最も落ちている確率が高いアイテム。目の前の敵を条件なしに確実に排除できるのはこの壺だけなので、どんな状況でも最低1個は所持していたいところです。個数に不安がある場合、可能な限り他のアイテムで代替するようにします。

空間移動の壺

満腹度の節約から敵のやり過ごし、果てはどうしようもないときのワンチャンにおけるまでさまざまな仕事をこなす優秀なアイテム。仕様についてはやはりwikiをご覧ください。
序盤に手に入った場合、とりあえず入ってみることでそのフロアに2個目があった場合にすぐに手に入れることができます。
容量を使い果たしてしまっても出口として置いて使うために、最低1個は持ち運びましょう。(ちなみに私は出口として置いて使う空間移動の壺のことを「アンカー」と呼んでいます。浸透しないかなあ。)
アンカー以外の青点にワープする可能性はくれぐれも忘れないように。

あかりの巻物

天然で床落ちしている巻物はこれのみです。
透視を手に入れるまでは前述の通り即読み。透視を手に入れて以降は、地形と階段の位置がわかるアイテムということにになります。なので、階段を探すのに苦労するタコ足フロアや、そもそも地形がよくわからない鬼畜フロアで優先的に読みたいところです。
とは言えさすがに5個も6個も持つと他のアイテムが持てないため、荷物を圧迫してきたらよくみえ装備で降りて開幕即読みで良いでしょう。

透視の腕輪・よくみえの腕輪・通過の腕輪

すべて必須と考えています。通過の腕輪は水路フロアで相当楽ができるため是非持っておきましょう。

遠投の腕輪

主な用途は遠投場所がえ。その他、使い終わったかなしばりの杖や、ギタンマムルの落とした2000ギタンを投げるときに得をします。
じんめん岩や一時しのぎを振った階段上の敵を遠くから起こすのにも使える他、変わったところでは遠投でモンスターの壺投げ×2+通常攻撃で、目潰し状態のモンスターを出現させることなく洞窟マムルを倒すこともできます。意外と有用な場面は少なくありません。
とは言え他の腕輪と比べるとどうしても優先度は落ちるので、アイテムが逼迫してきたら切ります。場所がえが余って鬼畜フロアの多い終盤には使えるかもしれないね。

たかとび草

緊急回避用に1〜2枚は常に持っておきたい。逆にそれ以上持つと処分に困ります。
たかとびした地点に敵が隣接していると攻撃を受けるため、すべての部屋に敵がいない状態で飲みたいところですが、なかなかそう確信できる状況は少ないです。
どうしても処理に困った場合邪魔な敵に投げつけるという方法もあります……が、前述の通り満腹度5は超貴重なため可能な限り(最悪あかりを使って安全を確保してでも)自分で飲むようにしましょう。

めぐすり草

飲んだフロアでは透視をつけっぱなしにできるありがたい草。満腹度5も貴重です。できればあかりを読んだフロアでは飲みたくない(よくみえ装備で事足りるため)ですが、アイテムを圧迫するなら飲んでしまいましょう。

ふき飛ばしの杖

洞窟マムルを一撃で倒せる他、目の前の敵をとりあえずどかしたり、場所がえとコンボしたり、一時しのぎで飛ばした敵を階段からどかしたりと用途の広い杖。1本は持っておきたいところ。
ちなみに後の作品と違い、ふき飛ばした対象が何かに当たらなくても5ダメージを与えます。初代と同じ仕様ですね。

場所がえの杖

説明不要の便利杖。とびつきよりも出現頻度が高い分ガンガン使っていけるのが強み。被っても3本くらいまでは持って行きましょう。また、遠投と組み合わせると場所がえ[0]でも利用価値が高いです。

かなしばりの杖

閉じ込めの壺の相互互換といった感じ。閉じ込めの壺は目の前から敵をどかせるのに対し、こちらはモンスター自体はその場に残ります。そのため通路などで目の前の敵を排除したい場合には使えませんが、複数体から追われているときに先頭の敵をかなしばることでやり過ごしたり、かなしばった敵の周りをぐるりと回ることで前方から来る敵とすれ違ったりできます。
何より閉じ込めの壺と違ってアイテム欄1つで複数回使えるという点が強みですが、閉じ込めの個数に不安がある場合はとっとと使って捨ててしまいましょう。

一時しのぎの杖

透視と組み合わせて階段サーチ専用。むろん目の前の敵をどかすのにも使えますが、階段サーチ以外で使うのは少々もったいない。これを持っている場合は開幕は透視装備を強く推奨します。

とびつきの杖

無条件で狙った地点へ移動できる唯一の方法。貴重なので序盤に手に入った場合でも無闇に使わずにできるだけ温存したいところ。
とは言え使ってはいけないわけではないので使いどころを見失わないようにしましょう。とびつきを使わなければギャンブルになったり満腹度をえらい消耗したりしてしまう場合は、序盤だろうと躊躇せず振ります。結局、この世で命と満腹度より貴重なものなど無いのです。

おにぎり

お、おにぎりいいいぃぃぃ!!! うめえええええええ!!!!!!

敵について

弱い敵のHPは把握しておいた方が良いです。洞窟マムルがHP5、ギタンマムルがHP6なのは言うに及ばず、ダギャンはHP18、じんめん岩はHP25、とおせんりゅうはHP36です。後者3体への通常攻撃のダメージはだいたい3ぐらいです。ふき飛ばし等で削って通常攻撃でとどめを刺したり、目潰し状態の敵に一方的に攻撃を当てて倒したりといったプレイングができる場合もまれにあります。また、ダギャンとじんめん岩の攻撃なら一発は耐えるというのも重要(ダギャンは8〜10ダメージ、じんめん岩は10〜13ダメージ)。

モンスターの壺については、パコレプキーナの壺だけが壁抜けという特徴を持っています。下から来る敵を追い返せて、かつ邪魔にならないところがポイント。とは言え下以外から来る敵の足止めにはほとんど使えないので他の壺に優先するかは微妙なところ。可能なら1個持っておくという認識でいいと思います。また、序盤どうしようもないときのワンチャンとして、目潰しのパコに敵を倒してもらい、パコレプキングの機嫌がいいことを祈るというのがあります。

洞窟マムルがレベルアップすると倍速のギタンマムルに、マスターチキンがレベルアップすると倍速のグレートチキンになります。ギタンマムルは倒すと投擲用の2000ギタンを落とすのでまだいいですが、グレートチキンは特になにもないので激マズです。マスターチキンの壺の所持優先順位は相当低いです。

満腹度管理

私はおにぎり1個(満腹度50)=8フロアと考えています。フロアの構造や立ち回りによってかなりばらつきはありますが、大筋は外していないはずです。アイテムをふんだんに使う&階段運次第でおにぎり1個で10フロアぐらい行けることもありますが、ずっとそのペースで行くのはつらいです。逆にあかりがなかったり、鬼畜フロアばっかりだったりするとおにぎり1個で5〜6フロアぐらいしか降りられないこともあります。
おにぎり1個でどこまで降りられるのか考えることは、満腹度のペース配分をする上で重要です。例えば、終盤残り18フロアで現在の満腹度70、おにぎりを2つ所持している場合、満腹度にはそこそこ余裕があるので満腹度よりもアイテムの節約を優先して良いことがわかります。また、いくら余裕があるとは言えおにぎりを1個捨てるのはやや危険ともわかります(満腹度100+おにぎり1個だと18フロアはぎりぎり)。
悪く見積もっても有り余るほどのおにぎりに恵まれた場合は、おにぎりを捨てても大丈夫です。また、99階まで降りるためには最低10個(どんなに頑張っても9個)のおにぎりを拾う必要があるとわかります。頑張って拾いましょう。

開幕装備について

最後に、透視とよくみえのどちらを装備して降りるべきかですが、私は開幕透視派です。
少なくとも、一時しのぎの杖を持っている場合は透視を装備して降りるほうが良いと思います。めぐすり草を持っている場合も透視で降りて即飲み安定。逆にあかりが余っている場合はよくみえ装備で降りて即読みなのは前述の通りですね。
これらのどれも無い場合は私は透視を着けて降ります。その理由は、

  • 開幕ですぐにフロア構造をだいたい把握することができる。あかりを読むべきかどうか判断がしやすい。
  • 隣の部屋のモンスターやアイテムを前提とした戦略を立てることができる。
  • 透視にヒビが入っていない場合、ワナが致命的になることはあまりない。

逆に開幕よくみえの場合、複雑な開幕を引いてもワナがすべて見えている状態で処理できるのが非常に大きなメリットです。これは本当に大きなメリットなので開幕よくみえも魅力的なのですが、双方のメリットを天秤にかけて私は今のところ開幕透視を推しております。ご参考までに!

あ、念のため言っておくと透視にヒビが入ったら開幕よくみえは絶対です! 開幕から隣に一歩歩いただけで一定確率で終了とあっては戦略の立てようが無いですからね。そこだけは注意してください。



ふう、大体こんな感じかな。予想外に長くなってしまった(ほんとはもっと長かったけどさすがに削りました)。ここまで読んでくださった方がもしいらっしゃったら、お疲れ様でした。
これを読んだみなさまが旅の神クロンの祝福を受けますように。


最後にひとこと。
こんなクソゲーもう一生やんねー!!
あーすっきりした。